詩吟ユニットxiè(シエ)のミニアルバム。日本独自の音階を持つ詩吟を、エスニック&アンビエントサウンドにより、壮大かつディープに進化させた傑作!2010年10月9日リリース

収録曲
- 富士山
- 宝船
- 江南の春
- 桂林荘雑詠諸生に示す(其の二)
- 古池や蛙飛び込む水の音
富士山
誰もが雄大で美しいと感じる富士山。しかし、そう感じれるのは離れて眺めているから。近づけば、険しい森にしか見えない。美しいだけじゃない!そういう部分もサウンドで表現したいと思いました。曲の前半は、美しく。でも後半は、険しくダイナミックな富士山をリズムで表現しました。
古池や蛙飛び込む水の音
古池に蛙が飛び込む水の音って、どんな音だろうと想像した。水に関係する曲をたくさん想像して、この曲のヒントを探しました。そして1曲この詩にぴったりな雰囲気の曲を思い出しました。ドビュッシーの『沈める寺』です。この曲の一部分のハーモニーをモチーフに制作しました。なぜかこの曲だけは、極端に音数を減らそうと思いました。
インスピレーションを得た『沈める寺』の雰囲気に影響を受けたかもしれません。 俳句や和歌は、極端に文字数の少ない詩なので音数を減らしたサウンドだと少し物足りない感じに聞こえるかもしれません。しかし、この詩にはぴったりなサウンドになったと思っています。
桂林荘雑詠諸生に示す(其の二)
故郷の両親を想う詩。自分のルーツは故郷にある。そう思いました。そして、この曲は、『ルーツ』をキーワードにサウンドを創ろうと考えました。詩吟では、漢詩をよく吟じられますが、漢詩だけではなく私達日本人に関係する文化や宗教のルーツは、大陸(中国など)から届けられたものが多いと思います。さらにもっとそのルーツを深堀りすると、インドから届けられたものも多いかもしれない。想像は、どんどんと膨らみ、、この曲にはインドの響きも取り入れる事にしました。元々の故郷の両親を想う詩から大きく想像を飛ばしすぎたかもしれませんが、多国籍なサウンドの雰囲気は、xieの魅力の一つだと思ったので大胆にインドのサウンドを取り入れました。