中国の雅文字は愛 花鳥風月

中国古代の美しい文字、雅体から溢れる愛を音楽にする

むかし、中国の雅文字(雅体・みやびたい)のプロジェクトに関わらせていただいてました。2005年ごろだと思います。中国の古い時代には、各部族ごとに、その部族の貴族たちが使う文字(フォント)があったようです。その文字を雅文字と言うそうです。

狩猟民族、農耕民族で、文字の雰囲気は全然違っています。崇拝しているモノでも文字に影響があったそうで、魚や鳥が線のモチーフになっていたりします。

文字は読めなくても良いそうです。例えば、ラブレターを雅体で書いて好きな人に渡しても読めなかったら意味は伝わりません。でも文字の美しさは、伝わります。それで良かったみたいです。こんなにも美しい文字を私のために書いてくれた…。それで恋に落ちるみたいな感じだと思います。

雅体は、愛を伝える文字だ

中国の友人から、そういう話を聞かせてもらいました。このプロジェクトに関わらせていただいて、たくさんの資料を見せてもらいました。雅文字は本当に美しいです。

中国の雅文字は愛 花鳥風月

雅文字の切り絵

デザインのモチーフは、刀の柄(つか)。真ん中の文字は、「花鳥風月」。自然の美しい風景のことです。

中国のプロジェクトでは、雅文字を紹介するためにいろいろなモノを作ることを計画していました。本、切り絵、ハンコ、美術館などです。本の付録にCDをつけようという話になり、僕が呼ばれたわけです。雅体から感じるサウンドを作っていました。

愛を伝える雅文字(雅体)から感じる美しい音楽です。

残念ながら、この中国のプロジェクトは途中でなくなってしまいました。だから、作ったサウンドが公になることはなかったです。

しかし、このプロジェクトの間、中国の友人やプロデューサーからたくさんの興味深い話を聞きました。いろんな研究をしている教授にもお会いする機会を得ました。

そして、小鳥もクジラも愛を伝える歌を歌っていると教えていただきました。人、クジラ、鳥、雅体、みんな『愛』を伝えていることに感動しました。

あの時の経験が、2021年にリリースした「Whale Song」に繋がっています。

Whale Song クジラの愛の音楽CD

クジラの愛の音楽


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