はじめて海外公演にチャレンジしました。世界最大級のジャパンフェスティバル「Japan Expo Paris 2016(ジャパンエキスポ・パリ)」です。
Japan Expo Paris 2016(ジャパンエキスポ・パリ)
日本でも、認知度の低い詩吟。よっぽどの日本文化マニアは例外として、海外で「詩吟」を知っている人はいないと思いました。
詩吟の響きを外国人は、どう感じるのだろう?美しいと感じるのか?暗いと感じるのか?つまらないと感じるのか?楽しいと感じるのか?
どんな反応か知りたかった。嬉しいことに様々な国で日本をテーマにしたイベントが開催されている。できるだけ大勢の人に届けたいと思い、ヨーロッパで一番大きなフランスのJapan Expo Parisを選びました。
Japan Expo Parisは、世界最大のジャパンフェスティバルです。毎年7月上旬にフランス・パリで開催され、動員数25万人を超えます。日本文化の総合博覧会です。パリしかないと思いました。
偶然にも『ジャポニスム』は、フランスを中心に広まったのでフランス国民なら日本の伝統的な響きに興味を持つかもしれない、とも思いました。
はじめての海外イベント、舞で使う槍が…
初めての海外イベント。舞踊で槍を使うことにしました。しかし、これがいろんな問題を生みました…。空港での持ち物検査で止められます。偽物の槍とはいえ、先は鋭く尖っています。
パリに到着して、警備員から質問を受けます。スマホで演舞の画像を見せながら、武器ではない事を丁寧に説明します。
イベント会場でも警備員に止められます。丁寧に説明しても、上司が来るまで入場させてもらえません。日本と違う海外のセキュリティの厳しさを感じました。パリに行く前には想定できていませんでした。
はじめての大規模イベント
Japan Expo Parisは20万人以上の人が来る大イベントです。出演者も多いです。本番前日のリハーサルは、考えられないくらい時間が押していました。リハーサルの順番が最後だった我々には時間がなく…。撤収のアナウンスが流れ…。大慌てでサウンドチェックだけを行い、不安な気持ちで本番を迎えました。
初日に演奏するのはSAKURAステージでした。オープンブースのステージ前には500席くらいの客席があったと思います。
演奏直前のMCは、シルヴァンさん(本業は指揮者)。大きなステージを端から端まで走り、まるでオーケストラをクライマックスへ導いているかのよう。どんどん盛り上げてくれました!
ついにパリで詩吟を演奏
そして、僕らの出番になりました。パリの方々は、『詩吟』にどんな反応をするのだろう?不安と楽しみが交差していました。
僕らが登場すると、盛り上がっていた客席の空気が変化しました。
恵聖の色鮮やかな打掛姿を見て、『これが日本の伝統美だ!』そんな印象を持たれたのかもしれません。
日本国内では、xieが演奏をしていると何とも言えない緊張感がうまれます。パリでも同じような雰囲気になりました。
もちろん会場の雰囲気が全く違うので、日本よりガヤガヤしています。でも、ステージ前の観客は、静かに真剣に詩吟を聞いてくれていました。国籍は違っても、やはりxièの音楽は、静かに聞きたくなるのでしょうか。
イベントは3日間続きました。
苦労して持ってきた槍も大活躍
カバー曲『川中島 × ミッション インポッシブル』も演奏しました。
不慣れなフランス語で、「有名な曲のカバー曲を演奏するので、原曲が何かイメージしてください!」と話してから演奏しました。
イントロが流れると「おぉっ?!」ってなりました。日本でもフランスでも、カバー曲の反応は同じでした。面白い瞬間でした。
パリでも日本の伝統音楽は好評!
ステージ直後には、(10代?)若い女性2人に「すごく面白かった、また来年もパリに戻ってきてね!」と話しかけられ「プ テトォ」(多分ね)」と返事したのを覚えています。
どこの国の方にでも、『詩吟は、楽しんでもらえる音楽だ!』と感じた瞬間でした。
刺激的な3日間でした。また来年も来たい!もっと海外で演奏したいです!
- 第17回 ジャパンエキスポ パリ 2016 / Japan Expo Paris 17e IMPACT
- 日時:2016年7月7日(木)~10日(日)
- 会場:パリ、ノール・ヴィルパント展示会場
- 来場者数:23万4,852人
- 出展数:712(うち日本からの出展数109)
各メディアのレポート
恵聖もJapan Expo Parisのことを書いています。
JapanExpo最終日、昨日無事に終了しました‼️終わってしまいました〜〜‼️本当に楽しかった✨✨色んな出会い、そして刺激をいただきました‼️なんか寂しい…。また、来年戻って来たいな。
JapanExpo 終わりました